成長期の子供の食事を考える-やせすぎ?肥満?

中学生、高校生は、身体がぐんぐん成長し、人生の中で一番多く、食事から栄養をとらなくてはいけない時期です。

小学生のころと同じ感覚で食事の用意をしていると、全然足りなくて「はらへった!」と連呼されるようなことになりかねません。

でも食べすぎもよくないでしょうし、何をどれぐらい食べさせたらいいのか、よくわからないんですよね。

中学生に、どれぐらい食べさせたらいいのか?

この疑問の答えを探して、いろいろ調べてみました。

日本人の食事摂取基準によると

厚生労働省が5年ごとに改定を行っている「日本人の食事摂取基準」(2015年版)によると…

この2015年版から、エネルギーの摂取量と消費量のバランスがとれていることを示す指標として、BMIというものが採用されるようになりました。

BMIの計算方法

BMIとは
人の肥満度を表す指数で、身長と体重の関係を計算して導き出す。
BMIは、身長と体重の数字をこの式に当てはめて計算します。

【計算方法】

  • 身長(m)×身長(m)=Aとする
  • 体重(kg)÷A=BMI

以前は、年齢と性別によって、食事によるエネルギーの摂取基準が決められていました。

「40代の女性は一日何キロカロリー取りましょう」といった感じです。

年齢と性別が同じでも、体格は人によってだいぶ違いますよね。

それで今は、「BMIの指数が目標範囲内に入るよう、食生活を気を付けましょう」ということになっています。

ただし、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」(2015年版)には、目標とするBMIの範囲は、18歳以上の年齢に対応する数値しか書かれていません。

目標とするBMIの範囲

18~49歳 18.5~24.9
50~69歳 20.0~24.9
70歳以上 21.5~24.9

ローレル指数の計算方法

学童期はローレル指数というものを計算して肥満度を判定します。

中高生が、ここでいうところの学童期にあたるのかどうか、調べた限りではよくわからなかったんです。

計算すると、BMIでもローレル指数でも、やせぎみか肥満かという判定ではそう大きく違わない結果が出るみたいですので、どっちでもいいといったらいいのかもしれませんが…

ローレル指数とは
学童期の肥満度を表す指数で、身長と体重の関係を計算して導き出す。
ローレル指数は、身長と体重の数字をこの式に当てはめて計算します。


【計算方法】

  • 身長(cm)×身長(cm)×身長(cm)=Aとする
  • 体重(kg)÷A×10000000(0の数は7つ)=ローレル指数

例として、身長155cmの人で計算してみると…

体重 BMI ローレル指数
35kg 15.6 94
40kg 17.8 107
45kg 20.0 121
50kg 22.2 134
55kg 24.4 148
60kg 26.7 161
65kg 28.9 175

BMIの「目標範囲」(18歳以上のもの)に入っている数値と、ローレル指数で「普通」の範囲に入っている数値を、で表示しています。

推定エネルギー必要量

「日本人の食事摂取基準」(2015年版)には、参考として、従来と同じ、年齢と性別に対応した、推定エネルギー必要量の表も載っています。

その表から小学校高学年にあたる10~11歳、中学生にあたる12~14歳、高校生にあたる15~17歳の欄を見てみると…

推定エネルギー必要量(kcal)

性別 男性 女性
身体活動レベル
10~11歳 1950 2250 2500 1850 2100 2350
12~14歳 2300 2600 2900 2150 2400 2700
15~17歳 2500 2850 3150 2050 2300 2550

こんなに食べないといけないんですね!(参考とはいえ)

身体活動レベルは、生活の中で体を動かすことが多いかどうかによる分類です。

  •  生活の大部分を座ってすごし、あまり身体を動かさない。少ない運動量。
  •  座ってすごすことが多いが、歩いたり軽いスポーツなどをすることもある、中程度の運動量。
  •  立ったり歩いたりすることが多い仕事に就いている。またはスポーツなどをすることが多い。多い運動量。

小中高校生は、Ⅱ、運動部やスポーツの習い事をしている人はⅢという人が多いのではないでしょうか。

こうしてみると、中高校生は、人生の中でいちばん、よく食べて栄養をとる必要がある年代なのだということがわかります。

そして18歳になるころには、BMIが18.5~24.9の範囲内に入っているようだと、健康的ということになるのでしょうか。

さりげなく栄養サポートをしてあげたい

微妙な年ごろですからね、体重教えてと言っても「やだ」と言われるかもしれません。

それでも学校の身体測定の結果は親に通知されますし、子供の身長や体重を知る機会がありますので、その時にこういった計算をしてみるといいと思います。

やせすぎても、肥満でも健康に悪いので、食事や間食の内容を考える時に気をつけたいものです。

ただ、子供って痩せたがりますよね。特に女の子は。

じゅうぶん普通体型の子でも、自分は太っているといって、もっと痩せたがるというケースがあると思います。

「成長期にダイエットなんてダメ!」「あなたは決して太ってなんかない」とか言っても、たぶん納得しませんよね。

正しいダイエットの方法を一緒に考えてあげる気持ちで、話を聞いてあげるといいのかなとは思いますが、難しいですね。

ダイエットをしたがるお子さんには特に、必要な栄養はとれるように、さりげなくサポートしてあげるといいんじゃないかなと思います。